今年も6月がやってきました。
1年で唯一祝日のない月で、個人的には誕生月です。
世間的には梅雨です。
日本列島の上空で、暖かく湿った南の空気と冷たく乾いた北の空気の境界が停滞して雨が降りやすくなる時期です。
毎年やってくる6月ですが、今年は意味合いが変わってきます。
“修士1年の6月”
これだけで穏やかに過ごすことが出来ません。
就職活動の初動として、夏のインターンシップの募集が続々と開始しています。
早速1件応募しました。
学部3年の時も少々動いていたのですが、異なるのは、ESに研究概要を書く点です。
3年次は研究室に配属されたばかりで、自分の研究テーマすらなかったので白紙でした。
どこまで詳細に書いていいのやら。
塩梅が難しいですね。
応募した企業は研究室と同じ分野なので、卒論の概要をほぼそのまま出しました。
似たようなことで、自分の研究分野について知らない人に伝える際困ることがあります。
僕は研究室で集積回路の設計をしています。
アナログ要素をデジタルに置き換えることで、より小型に、より低消費電力なものに。
といったことを研究しています。
これを誰かに説明する際、集積回路 / 半導体 / アナログ / デジタルというワードが必須です。
ところが、ニュースで”半導体”を知っていても
“ニュースの半導体”=半導体素子
半導体素子を集積化した回路=集積回路
を知らない人が結構います。
これは仕方のないことで、服に興味のない僕からしたら
羽織れるもの=ジャケット
という認識ですから。
パンツ=下の下着
です。
どう伝えれば知らない人にも伝えられるのか。
誰かに研究について聞かれるたびに失敗しています。
最近わかったのですが、
多分これ、同じ目線に立ててないからなんです。きっと。
他人から”賢そう”と思われたいなら、専門的なワードをつらつらと並べていくだけでいいでしょう。
しかし、”賢い人”は難しい内容を相手のレベルに合わせて噛み砕けられる人です。
状況や関係性から敢えて前者を選ぶことはあります。
例えば、バイト先で他のスタッフ(文系)にダル絡みされた時とか。
研究室ライフを小馬鹿にしてくる者には容赦しません。
普段は後者でありたいと思うのですが、”説明が正確であること”と”伝わり易さ”のバランスで迷ってしまいます。
結局は、そもそも賢くないから出来ないんです。
自認してはいますが、悔しい。
そこでいい方法をみつけました。
基本馬鹿でいることです。
たまに”賢そう”に振舞うことで、ヤンキーが人助けしたような印象を与えられます。
賢いでしょう?
これを、ずるがしこいと言います。