「見知らぬ世界へ踏み込む」ことを、英語では “fall down the rabbit hole”(和訳:ウサギ穴に落ちる) と表現する(もちろん由来は『不思議の国のアリス』)。 私にとってtot は、まさに“ウサギ穴に落ちる”ような新鮮な体験の連続であった。
はじめまして
みなさん、はじめまして、こんにちは、ごきげんよう。修士1年生の好村と申します。就職活動が本格化するこの時期に、ひょんなご縁から tot に新メンバーとして加わることになりました。 「初回のメンバーブログは、かっこいい一行から決めよう!」と意気込んでいたのですが、なかなかうまくいかないものですね(笑)。
私が tot に加入したのは、修士1年の1月30日。まさか就活まっただ中に、新しいサークルへ飛び込むとは思っていませんでした……(笑)。
さて、話を再び“ウサギ穴”に戻しましょう。
人は人生の中で、一体どれほど「未知の世界へ落ちていくような瞬間」を体験できるのでしょうか。子どものころは、見たことのない場所や新しいことに胸を躍らせていたはず。けれど、年齢を重ねるにつれて、自分の得意な範囲や慣れ親しんだ仲間の中に落ち着きがちで、いつの間にか新鮮な刺激と距離が開いてしまうように思います。特に大学院生になると、研究室の外にいる人との交流がめっきり減ってしまい、視野や世界がどこか狭まってしまう感覚があるのではないでしょうか。
私が tot に加入したのは、そんな閉じつつあった視野をもう一度広げ、新しい“ウサギ穴”に飛び込むわくわく感を取り戻したかったから。思いきって踏み出してみた結果、今では毎日が刺激的です。
最近読んだおすすめの本
さて、初めてのメンバーブログなので、自己紹介代わりに最近読んだ本を一冊ご紹介します。(次回以降もやるかも?)
山本幸久『花屋さんが言うことには』
花屋さんを舞台にした連作形式の小説で、一つの花につき一つのエピソードが展開される構成です。私が特に気に入っているのは、向日葵(ひまわり)にまつわる物語。
このエピソードでは、寺山修司の句が引用されます。
列車にて 遠く見ている向日葵は 少年のふる帽子のごとし
物語の内容とこの句が見事に噛み合っていて、読んでいてとても心が温まります。もしご興味を持たれたら、ぜひ手に取ってみてください。
おわりに
最後に、ちょっと写真がないと寂しいので、以前撮った上野東照宮ぼたん苑(https://uenobotanen.com/)の写真を一枚載せておきます。今年は就活の影響で行けませんでしたが、来年こそは再訪したいと思っています。

これから tot の活動を通じて、新たな“ウサギ穴”をまた見つけられるかもしれないと、今から楽しみでなりません。tot の先輩メンバーのみなさん(年齢的には私のほうが上ですが!)、どうぞこれからよろしくお願いします~!
p.s.そういえば、tot に加入したあとに気づいたのですが、私の兄も他大学で新聞部に所属していましたね。兄弟そろって、編集・執筆活動に関わっていたとは!もしかすると、私たちは“文字好き”の血筋なのかもしれません。。。。と、ここまで書いてて更に思いだしたのですが、実は、兄の名前の由来は「とある小説家」から、そして私の名前も「とある本」にちなんでいました。両親から代々伝わる“文学好き”のDNAなのだと思うと、血があまりに濃い!!!。